本の紹介
仕事をしていると、様々な悩みに直面すると思います。
そのようなビジネスパーソン、またこれから社会に出る学生の方に向けて、今回は藤田晋さんの「藤田晋の仕事学」を紹介させていただきます。
藤田さんは、現在、自身が創業した株式会社サイバーエージェントの代表取締役社長をされています。ゼロから会社を立ち上げ、ここまで大きくするのはすごいですよね。
この本では、藤田氏がサイバーエージェントを起業し、発展させてきた過程において得られた熱い仕事論が紹介されています。「自己の成長を促す77の新セオリー」として、藤田氏がこれまでの経験で得た、成長するための仕事観や哲学のエッセンスが詰め込まれています。
構成を大まかに紹介すると、第1章は職場に不満がある人に向けた仕事学、第2章は成長速度を上げたい人に向けた仕事学、第3章は円滑な意思疎通をするための仕事学、第4章は初めて上司になる人に向けた仕事学、第5章は自ら考えを実現するための仕事学、第6章は今すぐ結果を出すための仕事学、第7章はオフの過ごし方について、第8章は藤田氏の経営者としての経験を綴ったブログとなっています。
以上8章からなる熱い仕事論です。
本の内容
私が特に印象に残った部分を紹介しようと思います。
効率よりも場数が能力を決める
藤田氏によると、仕事のできるできないは場数(経験)の差で決まります。藤田氏も新人の頃、意図的に自分を忙しくすることで場数を踏みました。最初の2,3か月間は、無心で電話をかけ、アポイントメントを取りまくることで自分の予定を埋めていったのです。効率を考える前に、場数を踏むことが大切とのことです。しかし、特に高学歴の人は、プライドが邪魔をして場数を踏む勇気がない人が多いです。
私自身、場数を踏むことの重要性を改めて認識させられました。恥ずかしさや失敗の怖さもあって、なかなか行動できないのはとても理解できます。しかし、量をこなすことが自分の成長する近道だと信じて、失敗を恐れずにやっていくことが大切でしょう。
「すべきでない」を決めれば成長は早くなる
藤田氏は、苦手な仕事や勉強に時間をかけるのはムダだとしています。ただ、まずは何でもやってみて、早い段階でやり続けるべきか打ち切るべきか決めるのが重要みたいです。貪欲に様々なことに挑戦することで、「すべきでない」ことが見えてくるのです。そして、やるかやらないかの判断基準となる自分の軸や目標を明確に持つことが重要だそうです。
たしかに、得意じゃないことに時間をかけるのは無駄ですよね。自分の目標を明確に持って、それに必要なことかどうかという視点からすべきでないことを判断し、苦手な仕事はそれが得意な人に任せてもいいでしょう。とにかくいろいろなことに挑戦してみて、自分の「すべきでない」ことを把握することが重要です。
まとめ
意識的にとにかく場数を踏むこと、いろいろなことに挑戦し自分にとってすべきでないこと決めることが、早く成長するために有効です。
このように、本書を読むことで、ビズネスパーソンにマインドや成長のコツを知ることができます。
また、本書では上で見た以外にも、自分の仕事にすぐにでも生かせる仕事論が紹介されています。仕事を頑張りたいと考えているビジネスパーソン、就職を控える学生の方は、ぜひ本書を手に取って読んでみてください。
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